「聖 書」
パウロ、シルワノ、テモテから、父である神と主イエス・キリストとに結ばれているテサロニケの教会へ。恵みと平和の神が、あなたがたにあるように。
わたしたちは、祈りの度に、あなたがたのことを思い起こして、あなたがた一同のことをいつも神に感謝しています。あなたがたが信仰によって働き、愛のために労苦し、また、わたしたちの主イエス・キリストに対する、希望を持って忍耐していることを、わたしたちは絶えず父である神の御前で心に留めているのです。神に愛されている兄弟たち、あなたがたが神から選ばれたことことを、わたしたちは知っています。わたしたちの福音があなたがたに伝えられたのは、ただ言葉だけによらず、力と、聖霊と、強い確信とによったからです。
(テサロニケの信徒への手紙 一 1章1~5節)
説 教 「力と、聖霊と、強い確信とによって」
「力と、聖霊と、強い確信とによって」この言葉は、パウロ先生の信仰告白です。本日は、この言葉が、どのような背景で語られ、先生がテサロニケの信徒に何を語ろうとしているのかを御言葉から聴きます。パウロ先生は本書を「喜びの手紙」として書いています。パウロ先生の宣教によって始まった教会が、先生が、その地を後にした後にも霊的成長を遂げていたからです。ここで語る「霊的成長」とは、(1:3)「信仰によって働き、愛のために労苦し、主イエス・キリストに対する、希望を持って忍耐している」信仰生活を送っていることを意味しています。このことはパウロ先生の喜びです。この事実をまず神に感謝しているのです。「テサロニケの信徒の手紙一」は新約聖書の中の最古の文書と言われます。ここには「教会の始まり」が記され、「教会の祝福」が書き留められているのです。私共の教会も又、多くの歴史を経て、新たに「教会の始まり」を経験しています。私共も又、「神の祝福」を戴く教会として成長していきたく願います。パウロ先生は続けて、「神に愛されている兄弟たち、あなたがたが神から選ばれたことを、わたしたちは知っています。」と語られました。これは勿論「霊的成長」をしていることに対しての言葉でもありますが、その続きに、「冒頭の言葉」があることを考えると、信徒の霊的成長が「聖霊の働き」によって為されていることへの確信であり、評価であったことを理解することが出来ます。私共の霊的成長は「神の信仰の力によって働き、聖霊の満たしによって愛に労苦し、主(子)イエス・キリストに対する希望によって忍耐すること」を通して、得られることが分かります。この事に対する「証し」は多くの先達が語ってきました。(キング牧師(別紙)、佐藤牧師(トラクト)、松本牧師(YouTube))テサロニケの人々も「ひどい苦しみ」を通りました。しかし彼らは信仰の成長を遂げたのです。「勝利をのぞみて」これは未来の希望でありながら、現在の勝利を語っています。悪魔は愛には勝てないのです。愛の交わり(コイノニア)に勝てないのです。私共は祈り続けます。30人教会になります。祈りは届きます。御国は来ます。神の愛の支配は既に来ています。私共は私共の「霊的成長」を通して、「神の選びを確信」しましょう。「神の選び」は「父なる神に祝福された人々」を意味しています。私共が受ける祝福は、多くの人々へ「福音の種」として届けられます。力と聖霊と強い確信にて歩み行きます。