1月7日(日)公現日礼拝

「聖 書」

起きよ、光を放て。あなたを照らす光は昇り、主の栄光はあなたの上に輝く。見よ、闇は地を覆い、暗黒が国々を包んでいる。しかし、あなたの上には主が輝き出で、主の栄光があなたの上に現れる。国々はあなたを照らす光に向かい、王たちは射し出でるその輝きに向かって歩む。目を上げて、見渡すがよい。みな集い、あなたのもとに来る。息子たちは遠くから、娘たちは抱かれて、進んで来る。そのとき、あなたは畏れつつも喜びに輝き、おののきつつも心は晴れやかになる。海からの宝があなたに送られ、国々の富はあなたのもとに集まる。らくだの大群、ミディアンとエファの若いらくだが、あなたのもとに押し寄せる。シェバの人々は皆、黄金と乳香を携えて来る。こうして、主の栄誉が宣べ伝えられる。

(イザヤ書 60章1~6節)

説 教 「主の栄光はあなたの上に輝く」

新年を迎え、「能登半島地震」がありました。被害は甚大で、今も避難生活を余儀なくされている人々もおられます。共に、心を合わせて祈りましょう。私共は何度か大きな地震を経験してきました。私も阪神淡路大震災の経験を致しました。当時の私の記憶を辿ると、いつも冷静な心で対応できていたと思います。と言うのも、当時、皆が不安の中を過ごしている時に、非日常の只中で、互いに隣近所を心配し合い、困っている人々同士が助け合う光景が、「そこに」あったからです。「そこ」とは「闇と不安の中」ということです。私は自分ができることを冷静に判断をして、家族を避難させ、震災の被害にある方々の後方支援をしました。この時のことは後に「ボランティア元年」と呼ばれるようになりました。闇の中に「光」がある時に、不安は消えて、冷静さを取り戻します。そして「光」のもとに人々は集まってくるのです。本日は「公現日礼拝」です。「新年礼拝」でもあります。主イエスの御降誕時、世は闇が支配していました。そこに救い主なる光である主イエスが誕生されました。闇に住む人々は「光を求めて」主イエスの処に集まってきたのです。これは今も同じ出来事です。ウクライナで戦争があります。ガザにて戦闘があります。世界では数多くの戦禍があります。そこには、神に救いを求める人がいます。今ある命に神に感謝を捧げる人々がいます。不安の只中に神はおられます。本日の御言葉は「起きよ、光を放て」と神の民を励まし、希望を与えた預言です。捕囚から帰還した民の前には荒涼とした「故郷」がありました。その闇の前に佇むイスラエルの人々(神の民)に対してイザヤは「メシア預言」を語りました。確かに主イエスは来られました。しかし、当時の彼らはメシアを拒んだので、今もなお彼らは、「栄光と救いの到来=メシア」を待ち望んでいます。キリスト者である私共は、主イエスこそが、「栄光と救いの到来=キリスト」であることを知っています。ですからこの預言の成就の意味を理解できます。神の救いに与った私共の上に主の栄光が輝きます。主の栄光が私共の上に現れます。(エピファニー)歳晩歳末にて行われた「聖霊聖会」。出席された松浦牧師が「すでにリバイバルがあった」と感想を述べられました。私共の上に「主の栄光が現れます」。救いを求め、光を求める人々は「私共を照らす光」に向かい、集まってきます。ビジョンが実現するのです。それゆえ新年標語は「主の栄光は私共の上に輝く」です。