5月20日(日)聖霊降臨日礼拝

「聖 書」

「言っておきたいことは、まだたくさんあるが、今、あなたがたには理解できない。しかし、その方、すなわち、真理の霊が来ると、あなたがたを導いて真理をことごとく悟らせる。その方は、自分から語るのではなく、聞いたことを語り、また、これから起こることをあなたがたに告げるからである。その方はわたしに栄光を与える。わたしのものを受けて、あなたがたに告げるからである。父が持っておられるものはすべて、わたしのものである。だから、わたしは、『その方がわたしのもを受けて、あなたがたに告げる』と言ったのである。」

(ヨハネによる福音書 16章12~15節)

説 教 「真理の霊」

昨日は英国にてヘンリー王子の結婚式がありました。新婦はアフリカにルーツをもつ米国人女優メーガンさんです。この結婚は、ダイアナ元妃から始まった新たな王室像を更に印象付けるものとなりました。多くの英国人並びに世界の人々に好印象を与えたロイヤルウエディングとなりました。今回のニュースは、本日の「ペンテコステ」にも本質においてつながるものです。それは使徒言行録2章に記された「聖霊降臨」の場面を思い出して頂ければお分かりになるでしょう。聖霊降臨のときに、聖霊を受けた弟子たちが多くの他国の言葉で「一つの」神の偉大な業を語りだしています。この意味とは何でありましょうか。それは、世界の人々が「言葉の違いを越えて、諸国民に真の神を知らせ、一つの神、一つの信仰へと」聖霊の働きによって、導かれているという祝福の姿を示していることが、その意味です。この聖霊降臨の日の姿の意味は何度も聞いてきたことでありましょう。ですから今年の「聖霊降臨日」においては、違う聖書の箇所の御言葉を用意致しました。この聖霊降臨が今も「あり続ける」事を互いに知り合い、その事実を更に互いに深く受け止めるために、本日の御言葉から新しい「ペンテコステ」の意味を知りたいと願ったからです。さて、本日の御言葉は少し難解です。誰が誰のことを語っているのか、また、その文も繋がりに判読しづらいところがあります。本日の御言葉を簡単に申し述べるならば、「三位一体の神」の役割と、その姿について語っているということになります。そしてテーマは「待つ」であります。イエス様は私共の贖いの為に十字架に架かられましたが、死んで復活され、昇天をし、私共に聖霊を送ってくださいました。生前に本日の御言葉を語っておられました。十字架の意味やイエス御自身のこと、天国のことや神御自身こと、それらの「霊的なこと」は聖霊を受けることなしに「理解」することはできない。そうです、独りよがりの信仰や思い込みでは真実な神を知ることはできないのです。ですから聖霊を私共は受けなければならないのです。イエス様は聖霊のことを「真理の霊」と言われました。「真理」(アレテイア)は霊的な目が開かれるときに悟ることができます。そのことは現代の科学者においても信仰の大切さを語る証言がその真実を語っています。聖霊である「真理の霊」はイエスが神であることを教えます。そして教えるだけではなく、更に真理へと導き、「御霊の実」(愛)を実らせる助けをしてくださるのです。聖霊は私共を天国の住人へと導かれます。