「聖 書」
五旬祭の日が来て、一同が一つになって集まっていると、突然、激しい風が吹いて来るような音が天から聞こえ、彼らが座っていた家中に響いた。そして、炎のような舌が分かれ分かれに現れ、一人一人の上にとどまった。すると、一同は聖霊に満たされ、“霊”が語らせるままに、ほかの国々の言葉で話し出した。
(使徒言行録 2章1~11節)
説 教 「一同が一つになって」
本日は「聖霊降臨日礼拝」です。私共が信仰を得、神との交わりに回復が与えられているのは、全て聖霊様のお陰です。まず本日は聖霊様に感謝を捧げるところから礼拝を始めましょう。(感謝の祈り)さて本日は3本のストールを用意しました。緑、白、今、身に付けている赤です。緑は永遠を表し、神を示しています。白は罪の清め、救いを表し、キリストを示しています。そして本日の赤は、交わりを表し、聖霊を示しています。では「交わり」がどうして「赤」なのでしょうか。それは「交わり」は「熱情」であるからです。また、赤は、本日の御言葉が語るように、「炎のような舌(グロッサ)」をも表しています。キリスト教では伝統的に、聖霊には「3つの働き」があると言われてきました。一つは「命を与える神の息」です。二つは「罪からの清め」です。三つめは、「神の計画を成就させる力の源」です。この3つは「父、子、聖霊」の働きを示しているものでもあります。しかし、これらの働きが「完全なもの」となる為には「聖霊様の働き」が必要なのです。最後の「神の計画を成就させる力の源」は「神の熱情」です。被造物の全てを救おうとされる神の愛の「熱情」のことです。これは「赤」そのものです。では、「神の計画を成就させる」事柄とは何のことでしょうか。それは「エデンの園の回復」のことを語っています。また「天国への道行き」(キリスト者の人生=伝道:派遣:証し:豊かな実り)の今をも語っています。私達キリスト者には「力」が必要なのです。ですから主は弟子達に向けて、「聖霊を受けなさい。」(ヨハネ20:22)と言われました。又、昇天されるときに、「わたしは、父が約束されたものをあなたがたに送る。高い所からの力に覆われるまでは、都にとどまっていなさい。」(ルカ24:49)と、聖霊様のことを「力」と言われたのです。私共の師であるバックストン先生は「聖霊を受けなさい」ということを何度も弟子達に語り聞かせました。私達も今、聖霊様を受ける時です。では聖霊様を受けるためには、どうすれば良いののでしょうか。それは「一同が一つとなって」聖霊様が与えられるように祈り、「待ち望む」ことです。私共の愛餐会の祈りの心を聖霊様に向けることです。密室での祈りに聖霊様の助けを求めることです。これらの方法の中で最も大切なものは「一同が一つとなって」です。「一つ」は「愛の絆」です。主は祈りの中で、「すべての人を一つにして下さい。(わたしたちのように)」(ヨハネ17:21)と言われました。聖霊を受ける秘訣は「一つとなり」愛で結ばれることです。